生理検査とは、検査担当者が受診者さんに直接接して体の状態を調べる検査であり、その一つである超音波検査は、高周波の超音波を用いて体内の臓器や血管の状態をリアルタイムに観察・評価する、被ばくの心配がなく体への負担が少ない検査法です。当センターでは腹部・心臓・頸動脈・甲状腺・乳腺などの検査を行っています。
肝臓、胆嚢、膵臓、腎臓、脾臓などの臓器の状態を検査し、腫瘍や結石、炎症などの有無を幅広く調べます。沖縄県では、40・50代の半数以上が肥満(BMI 25以上)です※。肥満はあらゆる生活習慣病のリスクになります。腹部超音波検査では脂肪肝(肝臓に脂肪が蓄積した状態)の有無を確認できます。
※2024年度 県民健康・栄養調査の結果
腹部超音波検査でわかること
|
肝臓 |
脂肪肝、肝硬変、肝がん など |
|
胆嚢 |
胆嚢ポリープ、胆石、胆のうがん など |
|
膵臓 |
膵のう胞、膵がん など |
|
腎臓 |
腎結石、腎がん など |
|
脾臓 |
脾腫、脾腫瘤 など |
※超音波は空気中では伝わりにくく、消化管内の食物やガスが検査の妨げになりますので、腹部超音波では食事を抜いた上での検査が必要となります。
心臓の形や大きさ、動き、心臓の機能(血液を送り出す力など)、血液の流れなどを調べることができます。
弁膜症や心不全、心筋症、心筋梗塞や狭心症などの虚血性心疾患、心室中隔欠損症や心房中隔欠損症などの先天性心疾患など、心臓病の有無を画像で見てリアルタイムで調べます。
脳へつながる血管である頸動脈の動脈硬化の有無や程度を調べます。超音波で血管壁内や血管内腔の状態を画像として描出し、視覚的に評価します。動脈硬化の原因は加齢のほか、高血圧や脂質異常症、糖尿病、喫煙などの危険因子があります。危険因子が多い場合や遺伝的要素がある場合は頸動脈エコー検査を受けることをおすすめします。
※当センターの動脈硬化検査は、血圧脈波検査(ABI)と頸動脈エコー検査を二つセットで案内しております。
甲状腺の形や大きさ、腫瘤、炎症などの有無を調べます。バセドウ病や橋本病、甲状腺腫瘍の発見に役立ちます。バセドウ病や橋本病などの甲状腺機能が気になる方は、血液(TSH・FT3・FT4など)による甲状腺機能検査も有用です。
乳腺内の病変の有無やしこりの大きさなどを調べます。超音波で、乳腺組織を中心に、隣接する皮膚・脂肪組織、腋窩部のリンパ節などを観察します。
乳がん検診は他に、乳房を機械で挟んで画像として評価するマンモグラフィー検査があります。マンモグラフィー検査は乳がん初期にできる石灰化を発見することを得意としていますが、乳腺エコー検査はしこりの有無や評価を得意とします。また、40歳未満の方や乳腺の密度が高く(高濃度乳腺)、マンモグラフィー検査では病変の有無がわかりにくい場合でも乳腺エコー検査は有用です。